【実例】B型から一般就労した3つの方法

一般就労に向けての3ステップ

B型 一般就労」と検索してこのページに来た方は、今の工賃だけでは、欲しいものを買ったり、やりたいことに挑戦したりするのが難しいと感じているかもしれません。そう感じる気持ちは、誰にでもある自然な思いです。当事業所も、その思いを一般就労へ向かう大切な一歩として大事にしています。

実際に当事業所の利用者にも、うつ症状での利用から少しずつペースをつかみ、2度目の挑戦で一般就労を実現した方がいます。この実例からもわかるように、無理のない手順を踏めば一般就労は十分に目指せる目標です。

具体的には、以下の3つのステップが重要になります。

  • ステップ①現状の工賃と将来設計を可視化する
  • ステップ②通所日数を段階的に増やし就労体力を整える
  • ステップ③職員同行での応募・面接対策を活用する

この記事では、一般就労を叶えた利用者の実例、その実現に近づく3つのステップ、B型と一般就労の基礎知識、当事業所の特徴、そしてよくある質問まで順を追って解説します。

B型から一般就労へ、工賃の壁を越えた実例

オレンジ色のカーテンを背景に3人が並んで写っている写真。中央の人物の顔はにこちゃんマークで隠されている。両端の女性2人はプレゼントの箱に向かって手を差し出すポーズをとっている。

当事業所の利用者の中に、うつ症状をきっかけにB型を利用し始めた方がいます。利用当初は半日の通所からのスタートでした。生活リズムを整えることを最優先にした結果、体調は少しずつ安定していきました。

体調の回復とともに芽生えたのが、車を買いたいという具体的な目標です。工賃だけでは実現が難しい目標が、一般就労という選択肢に本人の意識を向かわせました。

厚生労働省の調査によると、就労継続支援B型事業所の全国平均工賃は令和5年度で月額23,053円にとどまります一方、雇用契約を結ぶ就労継続支援A型の平均賃金は月額86,752円であり、B型との差は3倍以上に開いています。

この差こそが、工賃以外の価値を求める方が一般就労を目指す大きな理由といえます。本人は一般就労という目標に向けて、通所日数を段階的に増やしていきました。半日利用から始まり、最終的には1日利用の日数も増やし、就労に必要な体力とリズムを整えていったのです。

並行して、事業所の職員がハローワークへの同行や企業見学の対応を行いました。一人で情報を集めるのではなく、伴走してくれる存在がいたことが、挑戦を継続する支えになっています。さらに、就職試験に向けて履歴書の添削や面接練習の講座も実施しました。

1度目の試験は不採用という結果でしたが、本人はそこで歩みを止めませんでした。事業所での取り組みを継続し、2度目の就職試験で見事に合格を勝ち取っています。本人からは、就職できてよかったという言葉も聞かれました。

工賃という壁に悩んでいた状態から、自分の力で一般就労という夢を実現した実例です。

出典:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」

B型から一般就労を目指すための3つのステップ

一般就労を目指すうえで重要なのは、闇雲に動くことではありません。段階を踏んで着実に力をつけていくことが、遠回りのようで実は近道になります。

ステップ①現状の工賃と将来設計を可視化する

まず取り組みたいのが、現在の工賃と今後の生活設計を数字で書き出すことです。車の購入や独立生活など、具体的な目標金額を持つことで、一般就労を目指す動機が明確になります。漠然とした不安のまま動くより、目標を可視化したほうが行動につながりやすくなります。

ステップ②通所日数を段階的に増やし就労体力を整える

次に必要なのが、通所日数を少しずつ増やし、就労に必要な体力とリズムを整える工程です。急に長時間の勤務を目指すと、体調を崩し逆戻りするリスクが高まります。半日利用から始め、体調を見ながら1日利用へ移行していく進め方が現実的です。

ステップ③職員同行での応募・面接対策を活用する

最後の仕上げが、職員と一緒に取り組む応募活動と面接対策です。一人で挑むと不採用の通知に心が折れやすくなりますが、伴走者がいれば立て直しがききます。履歴書の書き方や面接での受け答えは、練習を重ねるほど自然な言葉に磨かれていきます。

B型と一般就労の工賃・支援内容の違い

一般就労を目指すにあたっては、B型との制度上の違いを理解しておくことが欠かせません。

◆B型と一般就労の違い比較表

項目就労継続支援B型一般就労
契約形態雇用契約なし雇用契約あり
収入工賃(全国平均月額23,053円)給与(最低賃金以上が原則)
利用期間制限なし定年まで継続可能
主な目的生活リズムづくり・スキル習得経済的自立・社会参加

基礎知識①工賃と給与の違い

B型で支払われるお金は工賃と呼ばれ、労働基準法や最低賃金法の対象外です。一方の一般就労では雇用契約を結ぶため、最低賃金以上の給与が保証されます。この違いを知っておくと、一般就労を目指す意味がより具体的に見えてきます。

基礎知識②一般就労への移行率

B型から一般就労への移行率は、複数の調査で約1割前後にとどまるとされています。数字だけを見ると厳しく感じるかもしれませんが、この割合は居場所としての利用を目的とする方も含めた全体平均です。

明確な目標を持ち、段階的に準備を進めた方の実感値とは、単純に比較できない数字といえます。

基礎知識③活用できる支援制度

一般就労を目指す過程では、ハローワークとの連携や職業訓練など、複数の支援制度を組み合わせられます。また、就職後6ヶ月間は就労定着支援というサービスを利用でき、職場での悩みを相談する窓口も確保されています。

制度を知っているかどうかで、一般就労への挑戦のしやすさは大きく変わってきます。

B型でのスキルアップなら、なないろクリエイター

4人が横並びで写っている集合写真。全員が両手を胸の高さに広げてポーズをとり、笑顔でカメラを見ている。

当事業所は、岡山県倉敷市中庄で就労継続支援B型事業所を運営するなないろクリエイターです。軽作業だけにとどまらず、動画編集やSNS運用など、企業から実際に依頼を受ける実践的な業務に取り組める環境を整えています。在宅での就労にも対応しています。

これらの業務は、ブランド企業やECサイト運営企業など複数の取引先から継続的に依頼を受けており、現場で通用するスキルと実績を積み上げられる点が特長です。工賃という数字だけでなく、将来の自立や一般就労につながるポートフォリオを作れることが、当事業所を選ぶ理由になっています。

工賃だけに頼らず、スキルと実績を積んで一般就労を目指したい方は、まずは見学・体験からお気軽にご相談ください。ご本人のペースに合わせて丁寧にサポートいたします。

B型から一般就労を目指す方によくある3つの質問

質問①B型を利用しながらフリーランスや在宅ワークの練習はできますか

当事業所では、動画編集やSNS運用といった業務を通じて、フリーランスや在宅ワークにも通用する実践的なスキルを積むことができます。まずは通所で基礎を固め、将来的な働き方の選択肢を広げていく進め方をおすすめしています。

質問②一般就労を目指すと工賃はどうなりますか

一般就労に向けた準備期間中も、通所している日数分の工賃は通常どおり支払われます。就職活動と並行して工賃を得られる点は、収入を途切れさせたくない方にとって安心材料になります。

質問③一般就労した後のサポートはありますか

一般就労後も孤立しないよう、就労定着支援などの制度を活用しながら、職場での困りごとを相談できる体制を整えています。就職がゴールではなく、その先の定着まで見据えて伴走する姿勢を大切にしています。

B型を土台に、一般就労で自己実現を叶えよう

工賃の低さに悩みながらも、一般就労という目標に向けて動き出す気持ちを、当事業所は全力で応援します。改めて振り返ると、大切なのは以下の3つのステップです。

  • ステップ①現状の工賃と将来設計を可視化する
  • ステップ②通所日数を段階的に増やし就労体力を整える
  • ステップ③職員同行での応募・面接対策を活用する

1度の不採用があっても、それは終わりではなく通過点にすぎません。なお、一般就労後に利用できる就労定着支援は、就職から6ヶ月を経過した時点から申し込める制度です。早めに職員へ相談しておくと、就職後の不安を減らす準備につながります。

工賃という現実に向き合いながらも、その先にある自己実現をあきらめる必要はありません。今日の一歩が、いつか車を買いたい、自分の力で稼ぎたいという願いを叶える力になります。

見学・体験を受け付けています

事業所の雰囲気や実際の作業の様子は、来ていただくのが一番わかります。ご本人だけでも、ご家族だけでも構いません。「まだ通えるか分からない」という段階でのご相談も歓迎です。

お電話でも受け付けています 080-7844-7543 (9:00〜17:00)